訪問診療とは
医療サービスを受ける、といったらどのようなイメージを持たれるでしょうか?
多くの方が、
・病院・クリニックに自ら赴き医師に診てもらう
・入院して治療を受ける
というイメージをいだいたのではないでしょうか?
上記のような医療は医師が病院で患者を待つというスタイルですが、
これとは逆に医師が患者宅を訪れて診療をする、これが訪問診療です。
今回は訪問診療ってどんなことをするか、理解を深めていただければと思います。
訪問診療の分野で働く前に
ここで訪問診療の分野で働くうえで理解しておくべき事項をここでお伝えします。
・計画的かつ定期的な診療
訪問診療は計画的かつ定期的に行われます。患者さまの状態に応じて、週に1回や月に数回など、あらかじめスケジュールが組まれます。計画的かつ定期的という性質のため、訪問前にはご本人またはご家族と契約を結ぶことも必要です。
「状態に応じて」のため、月に1回の診療の場合もあり、重症の場合は週に複数回訪問することもあります。
※「往診」という言葉がありますが、これは訪問診療とは異なる意味を持ちます。詳しくは別の記事にて詳細を紹介します。
・対象になる人
訪問診療の対象は、主に通院が困難な高齢者や障害者、慢性疾患を抱える患者などです。
疾患に関しても幅広く、内科・外科領域のほか、精神科・皮膚科で疾患を抱えている患者さんもいます。
診療内容としては、医師による問診、医療処置、薬の処方、点滴、注射、栄養管理など幅広い内容が含まれます。
・訪問できる場所
訪問診療を実施する医療機関は、基本的に患者さんのご自宅がその医療機関から半径16㎞圏内であれば実施することができます。
しかしながら、16㎞という距離もなかなか遠い距離です。
東京タワーに医療機関があるとして、16㎞圏内だと埼玉県川口までカバーできる距離となります。
そのため医療機関ごとの方針として8㎞圏内など定めているところもあります。
また、ご自宅以外にも入居している施設などにも訪問診療を実施することができます。
ただ、いろいろと制限があるので、詳しくは別の記事で紹介したいと思います。
・訪問体制
訪問体制には医療機関ごとに異なります。
これまでみてきた訪問診療の体制で多いのは下記のような体制です。
・医師+看護師+ドライバー
・医師+看護師
・医師+ドライバー
医師1人で運転してご自宅に訪問するところもありますが、少数という印象です。
転職活動をすすめるうえで、その医療機関の体制も事前に知っておくとよいでしょう。
まとめ
「訪問診療」について簡単にではありますが、
これから訪問診療を実施している医療機関に転職を考えている方向けに概要を紹介しました。
訪問頻度・訪問範囲・訪問体制に関しては、医療機関ごとに特色があるので、事前の下調べをおすすめします。