訪問看護で働くとは

訪問看護

看護師の方にとって、病院で働くことはイメージがつきやすいかと思いますが、
訪問看護がどのようなところなのか、みえづらい部分が多くあると思います。
この記事では、その訪問看護の中身、訪問看護とはどういう場所で、どんな仕事内容なのか、を中心に紹介します。

訪問看護ステーションのはじまり

訪問看護のはじまりから紹介していきましょう。
訪問看護制度は1992年4月より実施された制度です。
老人保健法などの改正に伴い実施された制度で、当初は老人訪問看護ステーションから在宅で寝たきりの高齢者を対象にサービスが提供され、1994年の健康保険法などの改正を経て、ご自宅で療養している難病患者や障害者も利用対象となりました。

上記のように、訪問看護の歴史としては30年程度。
そして近年では在宅医療の普及に伴い、利用者の増加とともに訪問看護ステーションの事業所も増えてきております。

訪問看護ステーションってどんなところ?

訪問看護の分野で働きたいとなった場合、
働く場所は、
・法人が運営する訪問看護ステーション
・病院・クリニック併設の訪問看護ステーション
になります。
そこを起点として、利用者さんの自宅や施設に伺って訪問看護のサービスを提供します。
令和5年(2023年)4月1日時点での訪問看護ステーション数は全国に15,697箇所あります。

そして、訪問看護ステーションの組織体制としては、下記のような職種が所属して運営が実施されています。
・看護師や保健師、助産師
・理学療法士、作業療法士、言語聴覚士
・事務員
・管理者
令和5年(2023年)4月1日時点で訪問看護に従事する看護師は全国で約10万人となり、在宅医療の普及に伴い増加傾向にあります。

訪問看護のお仕事

訪問看護を利用する対象としては下記の通りです。
・病気等によりご自宅で療養されている方。
・ターミナルケアの必要な方。
※上記に年齢制限等はなく、赤ちゃんから高齢者までのすべての年齢が対象者となります。

実際に利用者さんのご自宅に訪問して行うこと、業務内容としては、下記の通りです。
・病状観察/健康チェック
病気や障がいの状態、バイタルチェックをして以上の早期発見につなげる。
・在宅療養のお世話
身体の清拭や洗髪、食事・排泄の介助・指導など
・お薬管理
薬の作用・副作用の説明、飲み方の指導、残薬の確認など
・医師の指示による医療措置や機器の管理
点滴の管理や、インシュリン注射、そのほか胃ろうやカテーテル管理、在宅酸素の医療機器の管理
・ターミナルケア
終末期などの在宅療養生活を支える支援
・リハビリテーション
リハビリによる拘縮などの予防・機能回復、嚥下昨日の訓練など
・ご家族への支援・相談
介護など方法のアドバイスや療養生活におけるご不安や相談

まとめ

訪問看護の概要、仕事内容について簡単にではありますが紹介しました。
訪問看護も在宅医療の普及に伴い今後もニーズが拡大していく分野となります。
ステーションごとに特色があるので、転職活動中にリサーチが必要です。

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